要約
- 日曜日に「行動経済学×スポーツアナリティクス」の魅力を紹介するLTをします
- 行動経済学でスポーツの常識捉え直す例
- 打率.299の打者は四球を選ばない
- スタジアムの構造によってサッカーの審判の笛の吹く傾向が変化する
- 行動経済学の道具でスポーツの意思決定を数値化する例
- 野球監督の77%はフレーミング効果とみられる意思決定の歪みで、毎年0.5勝損している
- うまくいくと商業出版できます。頑張ります
- 配信もあるので、見てくれるとうれしいです!
- spoana等、過去のLTをふんだんに盛り込んでいます。みなさまありがとうございました
===ここから記事だよ===
はじめまして、なういずスポーツと申します。大学院で認知科学(行動経済学)を学ぶ学生です。
普段は野球・サッカー・アイドルを中心に分析を行っています。
さて、11/27(日)に出版甲子園の決勝大会で、行動経済学×スポーツアナリティクスの企画について発表することになりました。
ですので今回は、イベントや企画の中身について紹介したいと思います。
出版甲子園って何?
出版甲子園は、
学生のための商業出版コンペティションです。
応募資格は学生であることのみ。世に広めたいアイデアを持つ学生が集まり、出版関係者の前で企画書やプレゼンでバトルを行います。
これまで41冊の本が出版されており、
今年の大会では42冊目の座をかけて、戦いの火蓋が切られています。野球ファン的には特別な数字で、運命を感じますね。
企画のURL
https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/61036 私の広めたいアイデア、それは
「行動経済学の視点でスポーツアナリティクスを行うことで、スポーツの常識を捉え直し、判断の損得を数値で示すことができる」
というものです。
具体的な企画内容を紹介させてください。
どんな本なの?
本のタイトルは
「
行動経済学でスポーツの常識を小突く」となっています。
常識を壊すのでもなく作るのでもなく、小突くのがポイントです。
従来からの常識・知識・技術を深掘りするお手伝いをしたいと思い、「小突く」というタイトルをセレクトしました。
サブタイトルもいれると、めちゃ長い
行動経済学は心理学と経済学を混ぜ合わせたような学問で、人間の意思決定の方法について扱う分野です。
最近は、行動経済学者がノーベル賞を受賞したり、入門書がベストセラーになるなど
ビジネスチャンス社会的関心が高まっています。
さらに2010年ごろから、スポーツデータを扱う行動経済学の研究も増えてきました。(これらの研究をこっそり #BallgameEconomics と呼んでいます。)
そこでは、
「打率.299の打者は四球を選ばない」「スタジアムの構造によってサッカーの審判の笛の吹く傾向が変化する」といった現場や観戦に有用な知見も含まれています。
行動経済学×スポーツアナリティクスは日本ではまだ有名ではないので
一番先にまとめれば儲かるのでは?面白いトピックをみなさまと共有したいと思い、
出版甲子園に応募を決意しました。
また、長く愛されてほしいという思いもこめて、出版という媒体を選びました。
どんな人に読んでもらいたいかは、大きくわけて3パターンを思い浮かべています。
- スポーツに取り組む人→競技に活かせる行動経済学の知識を知ってほしい
- スポーツのファンの人→より深い視点からスポーツを見れるようになってほしい
- 行動経済学を学びたい人→スポーツという分かりやすい実例から学びを深めてほしい
実用書であって、教養にもなる。数字を眺めるだけでも楽しい本を目指しています。
具体的な内容は以下の2つです。
- 行動経済学でスポーツの常識捉え直す
- 行動経済学の道具でスポーツの意思決定を数値化する
少し詳しく説明させてください。
①スポーツの常識を捉え直す
この本では、行動経済学×スポーツアナリティクス研究を24本紹介します。
インパクトがあって、明日誰かに話したくなって、そして競技にも活かせる知見を集めました。
大学院生として、研究をきちんと紹介できるようにもつとめていきます。
本記事では24のうち7個の例を紹介します。なんとなくイメージを掴んでくれるとうれしいです。
「3」は配球の参考になると思いますし、「5」で損失回避バイアスを排除するよう心がければ他のプレーヤーとの違いを作れるはずです。
- マラソン:市民ランナーは3時間59分でゴールする
- 野球:3割直前の打者は絶対に四球を選ばない
- 野球:審判は三振や四球を宣言することを回避したい
- サッカー:勝ち点の変化はサッカーの積極性に違いを生んだ
- ゴルフ:タイガー・ウッズは損失回避バイアスで損をしている
- サッカー:審判が出すカードの色はスタジアムの歓声に影響される
- サッカー:スタジアムの形状でホームアドバンテージは変化する
このように、知識や技術を深め、常識を”小突く”読書体験を提供したいと思います。
②スポーツの意思決定を数値化する
目標と感謝
以上、「
行動経済学でスポーツの常識を小突く」ことで、スポーツをもっと盛り上げ・もっと強くするような一助になれたらと思っています。
行動経済学で意思決定(=心)に迫ることで、新しい角度からスポーツを捉えることができる、そんな契機にしたいです。
本書を1枚でまとめるなら…
さて、ここまで自身の企画について紹介してきましたが、
この内容には、spoanaで発表してきた内容や、BallgameEconomicsのTwitterSpaceで教えてもらった情報がたくさん含まれています。
私一人ではできないものですので、関わってくれたすべてのみなさまに感謝を申し上げます。
謝辞でたくさんのお名前を書きたいので、商業出版にこぎつけられるよう、日曜はプレゼンを頑張ります。
当日はYoutube配信と視聴者投票もあるので、チェックしてもらえると、なおうれしいです。
以上、長々とお付き合いいただきありがとうございました。
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